年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資 著 配当太郎 を読んで

またまた書き殴りの備忘録です。

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半永久的に「配当金」が入ってくる最高の投資法

リーマン・ショック後の株価低迷時でも黒字の会社はあった。きちんと配当を出す会社はあった。株価が下落しても、企業が頑張って稼いでくれれば利益をもたらしてくれる。それが配当のいいところ。無配だとこうはいかない。

目指すのは投資金額1000万円、増配率10%

10%毎年増配すれば7年後には約2倍。だから増配率大事。

秘策や裏技はなし。地道にコツコツ。

(だからインデックスとあまり成績が変わらないのでは…?)

配当投資の魅力は、企業が利益を上げている限り配当金が得られる。そして株を持ってるだけでいい。まさに不労所得。

企業の利益が上がると(還元が業績連動なら通常は)配当金も増える。

株価や市場の動向に左右されない

配当金が変わらなければ株価を気にする必要はありません。株式市場での株価の値付けには左右されないという意味であって、業界やその企業のメインの市場(つまり景気)には影響を受けます。業績が関係するわけですから。

給料以外に安定した収入を確保できる。

私は株は水物で安定しているのがもちろんいいですが安定し続けるとは思ってません。だからこそ分散するわけですが。まぁしかし配当金メインで生活してる人はいますので配当金を給与以外の収入の柱とするのは賛成です。私の場合は柱になるほどにはならないと思いますが。

配当金は自由に活用することが可能。

お金なんだから自由に使えるというのは野暮として、この意味は働いて稼いだお金じゃないから無駄遣いしてもいいよね的な意味だと思われます。

配当金は家族や子孫に引き継ぐことができる

不動産もそうですが株も相続できますからね。それだけでなく貯金どころか借金も引き継げます。引き継げない資産というのが逆に思いつかないので、これは別に配当株として特筆すべきことではないのかなぁと。

配当金こそが投資の主目的の理由として、会社の経営トップは業績見通しや配当金をいくら出すかは発表しますが、株価はあまり予想を出さない(予想が難しく出しにくい)。企業のトップが有言明言しないものを投資のあてにしたくないから。

配当株投資はインフレに強いか?

株式投資自体がインフレに強いと言われているので配当株闘志には限定されていない。また、特筆してインフレに強いという話も聞いたことがない。さらに、配当に強いためには増配が必要である。補足が必要なワードですね。

まぁでも配当株投資は楽しいです。のめり込むだけの魅力があります。私の言葉で言えば、株価は増減が激しいので資産の増加を目標にするのはとても難しい。しかし配当株投資で受取配当金に対して目標を持ち推進することはそれよりかは簡単で推進も着実にしやすいから魅力的だと言えます。

配当太郎さんの保有株は9割が増配。前年比10%増し。これが7年続けば(再投資も含めて)配当金が2倍になる計算。これは魅力的。

日米の株主還元意識の差。これは以前よりかは日本も株主還元が進んだと言ってもいいと思います。私はそんなに昔のことは知りませんが。

日本は30〜40%の配当性向の企業が多いらしいです。それなら確かにまだ増配の余裕はありますね。個人的には50%以上だと大丈夫か?と心配になっちゃうんですけどね。

累進配当を掲げる企業も出てきた。昔は聞いたこともなかったのですがここ数年で聞くようになった累進配当。これは配当投資家にとってとても安心材料です。少なくとも撤回するまでの間は安心して持てますね。

3万円⇒12万円⇒100万円 配当金を計画的に増やす3ステップ

配当株投資を着実に進めていくためには、小さな目標を設定して、それをひとつずつクリアしていくことがモチベーションの維持につながります。

私も去年、税引き後1万円とかに目標設定してましたね。今年は税引き後15000円行くといいなぁ。

年間税引き後120万円貰えれば月10万円使える。今の物価だと大変ありがたい。ここを目指したいですね。

配当太郎さんの見立てだとそのために必要な原資は2000万円から3000万円。利回り4〜6%の計算のようですね。課税非課税にもよりますが、個人的にはもうちょっといるのかなぁなんて思います。先は長い。目標ははるか遠い。

3ステップについて。

ステップ1

初期投資100万円で投資を始める。年間受け取り配当が2〜3万円を超えるとやる気が出る。数百円だとやる気が出ない。ある程度まとまったお金がおすすめ。もちろんそのお金がなければコツコツ小さく買っていく。

最初の最初は権利付き後に買うと1年配当が貰えないこともあるので最初はすぐに配当をもらい配当の良さを実感したほうがいいかも。もちろん権利付き後でも悪くはない。

ステップ2

年間12万円の配当金を目指す。私も早くここに行きたいものです。必要な原資は300〜400万円でしょう。配当金で買える単元株も出てきます。やる気が更に出ますね。

配当太郎さんのこの本で好きなところは、目標というか取り組みの例が中央値に近い所得の人を対象にしている計算なので、多くの人にとって現実的な水準であるところてす。

月々2万円、夏冬ボーナスで各5万円投資を続けていけば1年で34万円の投資。10年続けると前述した年間12万円の配当も実現可能ではないか。と書いてあります。

全くそのとおりだと思います。それにしても第2ステップに10年をかけるわけですから、急がず焦らず、ゆっくりでも着実に進めていけばいいんだなぁと感じました。ある本だと10年で1億円!というのもあったので、そうあったのと比べるとペースが遅く派手さはありませんが堅実でいいかなと思います。

しかしながら一方でこうも書いてあります。

目標に到達するまでは、ガンガンにアクセルを踏み続ける

配当株投資を進めていって、ある程度の目標に達するためには、やはりどこかでリスクを取らなければならない局面があると思います。

登記金額が1000万円を超えることを目標にするならば、そこに到達するまでは後ろを振り返ることなく、ガンガンにアクセルを踏み続けて前に突き進むことが大切です。

暴落が来たときのために少し取っておこう等と保身に走らず、1000万円の目標に達するまではフルポジの覚悟というわけですね。ハイリスク。

第2ステップ到達までに先程の例だと10年かかるので、その間に株価の変動に慣れておく。

そもそも第2ステップがゴールでも良い。私はさらに先を目指したいですが。(まだ未達成ですが)

1000万円を超えると資産が増える速度が増す。

これは減るときもそうという意見や、いや%的にはそこまで変わらないといったような色んな意見がありますが、こと配当投資で考えると分かりやすいですね。

1000万を超えると年間30〜40%の配当がもらえるかと思いますのでそれの再投資パワーは大きいです。

また、最初の1000万円を貯めるのは大変だと思いますが、そこから先は先程の配当がねん40万円もし入れば配当だけで10年で400万円。増配があればさらに増えます。(投資している株の評価額や減配は考えないこととする。あくまで総投資額の話)

なので1000万から2000万円はより早く達成し、2000万円から3000万円はそれよりも更に早く達成できるのではないかなと思います。

これがまず再投資のアクセルですね。

ここにさらに労働収入からの追加投資と、投資した株自体の値上がりや増配があるとさらに加速していくはずです。

第3ステップで保有する株は5銘柄くらいが管理しやすい

管理のしやすさで言えば数が少ないほうがもちろんいいです。ただ、個人的には1000万円超えの時に5銘柄はちょっと不安ですね。もう少し増やしてもいいんじゃないかなと。もちろんその分手間語増えて管理も大変かもしれませんが。

配当太郎さんからすると、数が少ないほうが、1銘柄で下落があった場合に含み損の金額が大きくなるのですぐに気づける。原因も気になって調べる。数を分散させすぎて下落したときの含み損の金額が少ないとスルーするかも知れない。という理由もあるようです。投資先の企業に対する意識が薄れるのが棄権なんですね。

配当太郎さんの言う株の管理というのは決算を追うことのようです。その中で企業予想通りに売上高が上がっているか?営業利益は伸びているか?純利益は出ているか?一株当たり利益は出ているか?といったところを見ていくようです。

それを見ることで、増配や減配の兆候を探したり、今後の展開を考えたりするそうです。たしかに手間がかかりますね。私は成長株ですらたまにしか決算は追いません。配当株の方は買う前にそこそこ調べますが、買ったあとはもう特に細かく調べず追加していくだけです。正直管理はできてないですね。

「配当株」を買うベストのタイミングとは?

私が配当株を買い始めた頃、早く配当金を受け取って再投資に回したかったので、毎月その月に権利日がある銘柄を買ってました。しかしそうすると結局買ったあとに権利落ちで割りと落ちたりして悲しくなったので、今では3ヶ月先に権利日がある銘柄を買っています。

配当太郎さんは、

長いスパンで買うので淡々と買い増していく。株を買うタイミングは気にする必要はない。企業が成長してれば基本的にはゆっくりと上がるか横ばい。株数を増やしていくのが大事。自分が買える状況なら淡々と買い続ける。

といった考えのようです。また株価を気にしない理由の一つに、売る必要がないからというのもあるようです。ひたすら増やしていくもの。売るつもりがないからあまり買値は気にしない。

実際に株を買ってみて、その銘柄に対する価格の軸を持つのも重要だと言っています。これはむかし私が行動心理学か経済学の本で読んだアンカリングといったものでしょう。株価は自分が買った価格を基準にして上がった下がった高い安いと考えがちですが、他の人からしたらそんなことは関係ないから間違ってるといった趣旨だったと思いますが、配当太郎さんはそこをあえて肯定しています。

私はどちらかというと株価指標で割安かどうか判断しながら買いたいなぁなんて思ってます。

ただ、配当太郎さんの言うようにやはり果敢に買い進めるべき時もあるので一概には言えないところが投資の難しいところですね。

「株価が下がったら買おう」と思ってタイミングを待っていたのでは、いつまで経っても、なかなか思い通りにはいきません。

目先の株価だけで判断していると、「足踏み」のフリーズ状態が長く続くことになります。

自分が長く続けられるならば、どんな買い方でもいい

これはごもっとも。投信積立の場合ですと、この続けやすさ手間のいらなさがずば抜けてるからなんですよね。配当投資も、証券会社によっては株の定期買付をやってますし、そういうのもいいかもしれません。続けられる方法が一番です。それは投資の手間やモチベーションはもちろん、銘柄選定でもなるべく続けられる銘柄を選んで投資していったほうがいいですね。これだけ書くと200以上の高PER銘柄はちょっと怖いですね。

配当株投資のいいところは、稼ぐチカラがあって、そのシステムができ上がっている企業の株を買って持っていれば、その企業の優秀な社員の人たちが自分のために一生懸命に働いてら配当金を出してくれることです。

他の本で、なぜ日本の会社員は一生懸命働くのか?というのがありましたね。そこでは会社のオーナーの顔が見えないから自分のものと少し思っているだから頑張れるというのがありました。もし株主の顔が見えてその人に利益をあげるために頑張らないととなると私だったらやる気さがっちゃいますね。

配当株投資に向いてる人向いてない人

本では最初の段階の配当金の少なさに嫌気がさす人や、時間がかかることにじれったさを感じる人は向いてないというのがあります。私はそこにもう一つ、再投資して受取配当金が増えても評価損が耐えられないひとというのがあると思います。

配当が良い銘柄は良くも惡くも他の投資家からそこまで期待されてないという点もあるので、キャピタルゲインが得にくい銘柄も中にはあります。最近は商社や銀行が絶好調ですが、花王はかなり株価下がってて絶賛含み損。そういった状況て、損切りして他の配当株に乗り換えるというのも手ではあると思いますが、私なんかは配当株はそういうこともあるので分散しつつ配当方針がかわらなそうならホールドのままのほうがいいんじゃないかななんて思ってます。

一生持ち続けることができる王道の配当銘柄

私は永久保有という言葉が好きじゃないので使いません。一生保有なら時分が死ぬかその企業が解散するまでという意味ならありですね。それはさておき。

配当株投資は基本的にバイ・アンド・ホールドで、かつ毎年の配当も安定してくれないと困ります。

なので投資先を選ぶ基準としては安定的に利益を生み出していて配当で継続的に株主に還元していることがあると思います。

この本ではさらに規模の経済性、ブランド力、技術力、法的規制、承認の差別化による参入障壁が高い企業が良いとされています。反対に参入障壁が低いとライバルが増え、経営が困難になり利益も出しにくくなるのでご尤もですね。

また話はそれますが、日本のガソリンスタンドはどこもかしこもエネオスばかりです。ほぼ独占なんですが、これは業界としてあまりにも儲からないために他が新規参入してこないから国も放置してるとかそういう話みたいです。畳業界みたいですね。

実際のこの本に出ている企業業種についてはこの本を買って読んでいただければと思います。

そして選ぶのはその業界の1位と2位の企業。理由は1位は他よりも強みがあり、2位は1位を追いかける実力があるからとのことです。たまに1位が圧倒的すぎるケースもありますが概ね私もそう思います。

また1位2位以外でも業界で3割シェアを握っている企業は十分な強みを持っているのでありだそうです。

それとストック型ビジネス。これは成長株等でもよく言われてますね。やはりストック型は強いんでしょうね。契約すると料金は大体前払いなので、先に現金を回収できるという点も良いのでしょう。

大企業は懸命に決算予想の実現に取り組んでいる

これが元でたまに粉飾決算やコンプラ違反も起きてますが、それは誠実な経営者を選ぶしかないとして、これまた話がそれますが最近東京証券取引所がPBR1以下の企業に改善命令を出しました。

まともというか真面目な企業はきちんと取り組んでます(増配したり自社株買いしたりと)が、おそらく中には形や姿勢だけ示して実際にはお気持ちだけで何もしない、結果が出るまで施策や改善を続けない企業もあると思います。そうした企業はバリュー的には投資対象になるのかならないのか。企業が株価を上げる気がないからバリューというのはどうなんでしょうね。何れにせよそういった企業よりかは株主からやんややんや言われやすい大企業の方が必死に取り組んでくれそうなイメージはあります。

ただ、利益を出すための人員削減は微妙と私は思ってます。これは私が雇われ側というのもありますが、人減らした場合は売上をその後増やしにくいか、既存社員への負担が増えそうだからです。配当太郎さんも人員削減してまでの目標達成には懐疑的なようです。というか明確に否定してます。

ポートフォリオについて。私が今やってる配当株は、恥ずかしながら業界業種の割合や、企業の規模毎に大型が多いか小型が多いかというのは全くに気してません。というか考えるのが億劫でひたすら分散だけしてる感じです。かと言って均等でもありません。このブログと同じで散らかってます。

この本ではポートフォリオの組み方としては、まず大型株でがっちりとした土台を築き、その上に個人投資家に人気な銘柄を乗せ、更にその上にニッチな中小型の銘柄を載せていくピラミッド型と説明されています。

この資産配分が、投資額ベースなのか評価額ベースなのかそれとも受取配当金ベースで割合の大小を判断するのかはの記述は見つかりませんでしたが、おそらく評価額ベースだと思われます。

中小型の銘柄でも面白そうな銘柄を探すポイント。

歴史あるニッチな強みを持った企業。業界順位が低くとも、しっかり利益を出しててしっかり還元もしているところ。

自分で時代の流れを読み、その中で儲かりそうだなと思った企業。

例、ネットが流行れば通販も流行る。通販は運送が必要なので運送と運送に使うダンボールの会社等。

毎日の生活の中から気になる企業

これは他の投資家の、エナフンさんもやってる方法ですね。もっというとピーター・リンチさん式とも言えます。消費者目線でいい企業、最近増えてきてるけどまだ話題になってない企業なんかは、トップダウンアプローチよりもボトムアップアプローチのほうが先に見つけやすいってやつですね。

私ももはや後の祭りですが、今にして思えば出始めの頃でまだ話題になってないうちにあの商品を作っているあの企業を買っていれば…というのは多々あります。

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