「新NISAよりも野村證券で課税で投資して野村Webローンでお金を借りてレバレッジかけて高配当株に投資」はやめておいた方が良さそうという話

いつもお世話になっております。つまらないものです。

私はいつも勉強不足なもので、前々から低金利で借金して高配当の株式投資をしてはどうか?と思いついたことはありました。

私が思いつくくらいなのできっと何万人も思いついていることかと思います。

最初はカードローンの固定金利のものや、借入期間5年だと毎月の返済額が大きすぎるので10年とか15年で借入できるカードローンやフリーローンはないかと探したこともあります。

まぁ、ないんですけどね。

そして最近ようやく野村のwebローンというのを知りました。

【初回借入日から30日間お利息実質0円】証券担保ローン「野村Webローン」|野村信託銀行
資産運用を続けながら必要な資金を用意することができ、より効率的な資産形成をお手伝いします。

証券担保ローンですね。詳細はご自身で確認していただくとして、ざっくり言うと

野村証券に預けてある資産を担保に50%くらいまでなら野村信託銀行がお金を貸すよ

というものです。これの何がすごいかというと、まず金利が変動ですが現在1.5%。

驚きの低さです。担保があるからなんでしょうね。

そしてなによりすごいのが毎月の約定返済額がないことです。

つまり100万円借りたとして、「じゃあ5年(60か月)の借り入れなので毎月元利均等で60分の1くらいは返済してね」

とかがないのです。

これは何がすごいかというと、もし100万円を1,5%で借りて、そのお金をそのまま3~4%の高配当株に投資し、投資した株の株価とその配当金が借入金返済日までに絶対に下がらないというのならそのままずーっと放置してお金が増えますし、再投資すればそれはそれでどんどん増えていくわけです。(Webローンの方も利息は複利なので配当金を再投資しないなら利息分は毎年返済する必要があります)

おぉ、これはいいんじゃないか? と私は思いました。 ※野村Webローンで借りたお金は禁止されている用途があります。その中の1つに野村証券で金融商品を買うというのがあるので野村証券では借りたお金で株を買っちゃいけません。

で、何日かずーっと実際どうなのか?うまくできるのか?うまくやる方法はあるのか?と考えてました。

しかし結論はタイトルの通りです。

何がダメなのかというと、配当利回りの高さというのは実は問題ではなく、問題は配当金にかかる税率でした。

例を出します。

例えば100万円の資金と配当利回り4%の株があるとします。

これを全額新NISAで買えば、配当金は100万円×4%=4万円です。

で、野村Webローンの担保にするためには野村證券での投資は新NISAではできません。新NISAで買った株や投信は担保にできないんです。なので税金がかかる一般もしくは特定で買うとします。

そうすると先ほどの4万円から税金の20.315%を引いて、受取配当額は31,874円になります。

で、もし100万円を担保にお金を借りて、そのお金で同じ配当利回り4%の株を特定か一般で買うとします。

ここで気になるのが、

「わざわざお金借りて税金のかかる口座で買うんだから受取配当が4万円超えなければ意味がない。それはいくらなのか?」

という点ですね。これは30%以上借りなきゃいけません。 

仮に30%借りた場合を計算しますね。

100万円×4%ー税金で31,874円

↑の100万円を担保に30万円を借り4%の株に課税で投資

30万円×4%=1.2万円

税金を引くと受取配当額は9,562円

31,874円+9,562円=41,436円

ぎりぎり4万円超えました。

なお、30万円の借り入れ利息は1.5%だと1年で4,500円です。

日割り計算なので権利確定日直前で借りて買って、配当金入った時に株価戻ってれば返金ということができれば借入利息は減ります。

が、借入利息を考えたら3割では赤字になるでしょう。

借入金で投資する先を課税じゃなくて非課税の新NISAにすれば?と思った方向けに、最初の計算で税金引かない金額も載せてますね。1.2万円というところです。

31,874円に12,000円足したところで43,874円です。割合でいえば1割ほど増えてますが、ここから借り入れ利息を支払う必要があります。

全然割に合わないですね。

借り入れは担保にしている証券価格が下がれば追証になる可能性もあります。 借り入れが元の資産の10%くらいならそうそうならないとは思いたいですが、3割以上借りるとなると数年に1度くらい頻繁にある暴落時に維持率が厳しいと思います。

そこまでリスクを負ってるのに、受取配当額は全然変わらないんですよ。

ちなみにこれ利回り4%で計算してますけど7%(高配当ではなく、借入金でナスダックやオルカンで積立を考えた際に滅茶苦茶楽観的な人が考えている平均リターンが7%だったので7%)で計算したとしても、やっぱり3割は借りておかないとわざわざ借り入れして課税で投資するメリットはありませんでした。税金が高いんですよね。2割も持っていくから。

まぁですので、野村Webローンで借りて高配当もオルカンやS&P500に投資とかもやめておいた方がいいです。

そんなことよりまずは新NISAを使い切りましょう。 下手に投資のために借金するメリットはないです。

「わずかな%とは言え上回るなら、金額が大きい場合そっちの方がメリットあるのでは?」と考えたそこの方。

(投資がうまくて損しないなら)正直そうです。借り入れの上限が1億円なので、1億円も借りて投資すれば0.1%の利回りの違いで10万円違いますからね。

私にとって10万円は大きいです。

が、そういう人は新NISAなんてとっくに埋めていると思います。

私のように毎年の新NISA枠を入金力で埋められない勢は、

「課税で野村証券に株を入れるなり投信を入れるなりしてそこから野村Webローンで借金して投資」

なんてせずに、おとなしく新NISAを埋めることを考えた方がいいと思いますね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました