先日こんなtwitterまとめを読みました。
とある母親が、普段はあまり怒らない父親が珍しく子供を叱っている様子見て
「叱り方の工夫がすごい!」
と、その叱り方を分析していたものです。
(子どもが何をしたのかは分かりませんが)つぶやきを見る限り、このお父さんは怒りにまかせて頭ごなしに子供を怒鳴りつけてはいません。
子どもに対して、叱りながらも叱るだけではない。伝える内容と段取りがとても工夫されています。
あと父親の発言を分析して、メッセージ毎の意図を理解・言語化しちゃう母親もすごい。
Contents
叱り方は5段階
①厳しめに叱る
まずはがっつりと、はっきりと叱ります。ただ、怒鳴りません。
それと内容はあれもこれもと何か所もあげ連ねて叱りません。
ポイントを絞り、伝え方もシンプルで短い方がきっといいのでしょう。
②自己有用感を与える
wikiになかったので私の解釈ですが、自己有用感とは「誰かの役に立てる存在である事・他者との関わりの中で感じられるもの」というものかと思います。言い換えれば「君(自分)は誰かの役に立てるんだ」と自信を持つ事。なのでそれを与えるため、その人のいい部分を褒めたり、頼りにしている事を伝えます。
③自己肯定感を与える
自己肯定感(じここうていかん)とは、自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉であり[1]、自尊心(英語: self-esteem)、自己存在感、自己効力感(英語: self-efficacy)、自尊感情などと類似概念であり同じ様な意味で用いられる言葉である
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E8%82%AF%E5%AE%9A%E6%84%9F
まず、叱るのは自己批判・自己否定させるのが目的ではなく、さらに自信を失ってしまってはおそらく育児はうまくいかないでしょう。そのため、叱る最中にそれに留意して、自己肯定感を与える言葉をかけたんだと思います。策士…。
ここも叱っている対象を褒めましょう。自己有用感との違いを出すため(出さなくてもいいような気がしますが)過去の実績やいいところを褒め、叱られている人が、完全にダメではない事、いいところもあるという事を認め、それを伝えると良いでしょう。
④失敗への安心感を与える
子供が頼んだのをやらなかった というのが元のツイートの内容のようです。
仕事もそうですが、頼まれた事がなかなか始められない、億劫で始められない。
そんなやらない理由一つとして「失敗が怖い」「それで怒られるのがなお怖い」というのがあると思います。
それで結局やらなくて怒られるわけなのですが、頼む方も失敗してほしくないとはもちろん思いますが、「失敗してもいい」と一言加えると、頼まれた方も頼まれごとを始めやすいのでしょう。
「失敗してもいい」の別の使い方として、ニュアンスを変えて、
「やらなかったのは失敗が怖かったからなんだろう? 別に怠けてたとかめんどくさいとか忘れてた訳じゃないんだろう? そうなんだよね?」
と、実際はそうじゃなかったとしても、言い訳を相手に与えることもできます。
逃げ道を与えるのは大事です。特に子供や真面目な人はなかなか逃げ道を作れず抱え込んで潰れてしまいますから。
⑤再度チャンスを与える
先ほどの続きです。「失敗してもいい」とワンセットでやると効果的なのが、再度の挑戦(再依頼)もしくは別の頼みごとをしてやらせることです。
頼まれた方は今度こそ信頼に答えようときっと頑張ってくれると思います。
なので、行動してくれたら褒めましょう。それで失敗しても受け入れましょう。
補足
叱る時はIメッセージではなくyouメッセージで
元のツイートにもありますが、叱る時は「なぜ君は!」「お前は!」「あなたは!」
とするのではなく、「そうではないと私は悲しい」などの自分の感情を伝えた方が良いそうです。
山本五十六の名言
やってみせ 言って聞かせて させて見せ
褒めてやらねば 人は動かず
褒めるばかりではなかなかうまくいかない事もあると思いますので、
上手な叱り方というのを身に着けたいものです。
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