いつもお世話になっております。つまらない者です。
この記事は、
少子化解決するために子供3人育てるなら、共働き前提でも1人このくらい給与が欲しいよなぁ
というただの能書き記事になります。
計算はざっくりで穴だらけです。しかしそれでも足がかりや叩き台くらいにしていただければと思います。
さて我が国、菅総理は生むための政策を色々とやるようですが、おそらく子供を設けない最大の理由は産んだ後の養育費と教育費を懸念してのことだと私は思っています。
ところ変わりまして、ハンガリーは子供を4人産むと所得税が定年まで非課税になる
と、今年ネットニュースで知りました。
ハンガリーも少子化で困っているらしく、本気度がうかがい知れます。
日本も多少の政策はやっているみたいですが、正直全然足りないと思っています。
本気で少子化対策する気があるんでしょうか?
いや、もしかしたら育児にどのくらいお金が必要かわかってないのかもしれない。
そう思いまして、人口を増やすには出生率を上げるしかない。
夫婦2人の子供2人の出生率2だと増えないので、出生率3は欲しいところ。
じゃあもし子供3人育てるならどのくらい給与があったらいいか? というのを妄想してみました。
そんな深夜2時
※なお、3人育てようという話ですが、例えば1年や2年おきに子供を産むとなると…と言った、兄弟や姉妹といったように子供の年齢は大体バラバラで、そうすると子供の成長によって必要な金額も変わってきます。なので子供の年齢がバラバラで一番お金が必要な時~といったように計算した方がよりリアルに近づくのですが、そうすると計算が複雑になってしまいます。
そんな面倒なことは他のサイトできっとやってます。
なのでここでは計算を単純にするため3つ子とします。
Contents
まずはただ生活するためだけの養育費
子供を育てる費用は2段階に分けて考える必要があります。
まず、子供と一緒に生活していく上で子供もご飯は食べますし服も着ます。病気になれば医者にもかかりますし薬も飲みます。お年頃になればスマホだって欲しくなるでしょう。
そんな教育以外の、子供を育てるために必要なお金。それが養育費。
まずこれがいくらくらいなのか?
今回の計算では、1人育てるための養育費は毎月6万円で計算します。
参考資料はこちら
当然ですが、2歳の時の養育費と12歳の時の養育費は全然違います。
が、これまた面倒なので子育て期間全体にかかる費用を単純に月割りして平均で6万円とします。
3人育てるなら18万円。
この時点で私の月給の手取りを超えてます。
まぁしかし、共働き前提であれば1.5人分負担すればよいのです。
つまり親一人の負担は月9万円ですね。
続いて教育費
教育費は検索すればいろんなサイトで説明されていますので、あえてここでは細かい話はしません。
今回は医学部にはいかず、私立もそんな小学校や中学校から行かないことを前提とします。
参考
小学校・中学校・高校に通うだけの学費
塾や習い事を考える前に、まずは義務教育である小学校と中学校、そして進学率の高い高校に子供を1人通わすだけでどの程度お金が必要なのかについて考えます。
まずは小学校。
こちらはざっくりと1人当たり年間10万円です。6年間で60万円ですね。
次に中学校に通うだけの学費。
こちらは1人当たりおよそ年間18万円。3年間で54万円です。もちろん部活などは計算に入ってません。
そして高校の学費。
こちらは公立で考えます。私立は学校によって差が大きいので。
一人当たりおおよそ年間30万円。3年間で90万円かかるようです。
小学校から高校までの12年間でかかる費用は合計金額でおよそ204万円かかるようです。
それぞれで割りましたが、例えば小学生の時はまだ余裕があるので、子供が小学生のうちに中学~高校のための費用を貯金していこうとした場合、204万円を12年間で割ると1年あたり17万円。
1か月あたり約1万5千円です。
18歳までなのであれば18年間で割るべきとも思いますが、他で足りない部分も出てきますので、ここでは12年間で割った金額を子育て期間中の全体必要額とし、あまりは(余らないとは思いますが)他の補填とします。
大学費用
高校生から先の学費については、短期大学なのか4年生大学なのかといったところや、公立と私立でも異なりますし、文系・理系・医学薬学部等でもやはり変わってきます。細かいところを言うとその中の学部学科でも若干変わります。
ざっくりと計算するのが目的なので、今回は私立文系4年制大学という事で計算します。
私がそこに通っていたからというのと、おそらくですが私立文系に通う場合が多いと思うからです。
これまた「大学 費用」などで検索すればかなり詳細に出てきますので詳細は省きます。
とりあえず私立文系4年生大学に通わす場合、4年間で約400万円かかるというのが多かったのでそれでいきます。
この400万円を生まれてから支払い終わりまでの22年間(留年浪人なしなら22歳で卒業なので)かけて用意し、支払っていく事とします。
400万円÷22年間=1年あたり約18万円。
さらに1か月あたりにしますと18万円÷12か月=約1万5千円です。
400万円と言われるとちょっと怖気づいてしまいますが、子供が1人だけであれば、生まれてから毎月1万5千円貯金していくと約400万円にはなるので意外となんとかなりそう…?とも思えますね(まぁ実際はもっとかかると思いますが)
あくまで4年生私立文系の場合なので、国立だともう少し安くなるでしょうし理系だともっと高くなります。医学部薬学部などはもっともっと高くなります。
それとあくまで今の時点の学費での計算です。10年後はもっと値段上がってそうなので、これだと足りないかもしれません。今回は概算が目的なのでこれでいいのです。
塾
通わせるのも通わせないのも自由な学習塾。正直親御さんは通わせたい人が多いとは思いますが、ここまで書いてきた中での養育費と教育費を月割りした額(1人当たり養育費6万円学校費用1万5千円大学日用1万5千円)を月々の給与の手取りから引き、残った金額で余裕がある範囲で通わせる事が出来ます。
長ったらしく言いましたが要は金銭的余裕がないと通わせられません。
さてこれもググればいろいろ出てきますので詳細は割愛しますが、目安としては
小学生の間は月1万円(年12万円 6年間で72万円)
中学生になると月2万円(年24万円 3年間で72万円)
高校生ですと月3万円(年36万円 3年間で108万円)
ほどは塾や習い事にお金をかけている……と言いますか、正直なところかけてあげたいという金額です。
塾にかかるお金として、例えば高校3年生で月3万円というのは夏季冬季の特別授業を考えると金額的には全然足りない気もします。
しかし一方で月々にかかるお金で考えると「こんなにかかるのか」という気もしてきますので不思議なものです。
小学生から高校生でこのくらいの金額を学習塾や習い事に当てた場合、合計で204万円かかります。
この金額を再度、生まれてから払い終わりの18歳までで割りますと、
204万円÷18年間=14万円(1年あたり)
月々にしますと14万円÷12か月=17,500円になります。
家と車
さて、必要な年収を考えるにあたり、住む家は当然必要です。車についても、もし子供を3人育てるのであれば移動手段としては欲しいところです。
それに国としても車と家は国民に買って欲しいところでしょう。産業や業界的に。
では家を買い、車を持った場合、年間と月々どのくらいの費用がかかってくるのでしょうか?
これも非常にざっくり計算で申し訳ないのですが、
家についてはフラット35年ローンを利用するとして、計算を簡単にするために3500万円借りる事とします。
1年あたりの返済が100万円だとわかりやすいんです。月々にすると返済は約8万円です。
これまたマンションだと管理費修繕費が別途かかるのですが、省きます。
車についてはこれも新車か中古か、買い替えは何年おきか、ガソリンは月どのくらいかかるのか、車種は?という話になると細かくなってしまうので、1年間のランニングコストとして50万円で見積もります。
なので、家と車にかかる費用はざっくりと年間150万円。
さてこれをまた月々にしますと12万5千円です。
親の生活費
さて、子供3人を育てるためのかかってくる費用をここまで書いてきましたが、子育てする両親もまた人間なので生活費がかかります。
(子供にかかる費用はすべて養育費に含めているとします)
子供がいない夫婦家庭をDINKSと言いますが、その平均支出が参考になります。
ただし、車と家についてのお金は別で計算してますので省きます。
そうすると細かい説明はこれまた省きますが、夫婦2人で生活するのに食費や雑費電気ガス光熱費やそれぞれのお小遣いも含め、1人当たり10万円。夫婦2人で20万円は見ておきたいと思います。
年間にすると240万円ですね。
まとめ
さてまとめますと、
合計金額 | 月割り | 備考 | |
子供一人の養育費 | 1,584万円 | 60,000円 | 合計は22年間で計算しました。 |
小学校から高校までの学費 | 204万円 | 約15,000円 | 204万円を在学期間の12年間で割りました |
大学費用(4年生私立文系) | 400万円 | 約15,000円 | 月割りは22年間で割りました |
塾代(小学生から高校生) | 204万円 | 17,500円 | 18年で割りました |
合計 | 2,392万円 | 107,500円 |
子供1人育てるのに月で107,500円、1年あたりですと129万円は欲しいという結果になりました。
さて、子供3人となるとこれが3倍かかるわけですが、共働きなので一人当たりの負担は1,5倍とします。
なので子供3人共働き家庭では、養育教育費として親一人あたりで193万5千円は手取りで欲しいわけです。
さらにそこに色々足します。
住宅と車の年間コストで150万円。これを父親母親折半で半分にして75万円。
親の生活費を一人当たり年間で120万円(月10万円)
合計で388万5千円になります。
さて、388万5千円が手取りとして少なくとも必要となったわけです。
ではこの手取りになるには額面(支給額)としての年収はどの程度なのでしょうか?
税金の計算は複雑なので、これまた概算のためにざっくりと計算ですみません。
おおよそ手取りは額面の70~85%になるようですので、真ん中の80%になると仮定します。
(参考:https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/caripedia/113)
388万5千円を手取りとするために必要な額面額の年収は、485万6250円です。
あれ? 思ったより少ない(´ω`)
ざっくりと計算した結果ではありますが、共働きで子供3人を育てていこうと思った場合、夫婦それぞれが年収500万円あれば何とか育てていけそうな気がしますね。
ただ、おそらく実際にはなかなか厳しく足りないところも多いと思います。
全ての項目がざっくりとした概算で計算していますし、交際費や時々行きたいであろう旅費などの項目もそもそも計算に入っておりません。抜けてるところがいっぱいあります。
しかしまぁ、国民全員の手取りが490万円を下回らなければ、何とか子供3人を育てていくことは出来そうですね。
という事で、政治家の方々には最低の手取りを490万円とする世の中に是非していただきたいと思います。
これは高校卒業したばかりで働き始めの18歳もですよ。
というか初任給の最低額が500万円ですよ!
そうしたらみんな安心して、お金の心配なく子育てが出来るんじゃないかなぁと思いました。
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